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FreeNASをxymonで監視

FreeNASをxymonで監視

[カテゴリ:FreeBSD]

FreeNASは便利なんだけどリソース監視とか稼動監視とかしたいよね。SNMP Agentは動いてるけどSNMPって結構めんどくさいよね。

とゆーことで、ちんまいネットの統合監視に使ってるxymonに組み込んでみるテスト


はじめに

xymonはエージェントタイプの監視ツールなので、監視をしたいノードにはエージェントのインストールが必要です。

一般的にはconfigureしてmakeしてmake installするんだけど、FreeNASにはmakeもgccもその他開発ツールもインストールされていません。

どうするか。packagesが使えます。


xymon client導入

まず、FreeNASはembeddedではなくFull installしておきましょう。もししてなかったら、configバックアップしてから入れなおせばいいと思うよ。2GBのUSBメモリとかでOK.

で、次にバージョンを確認する。WebGUIの「ステータス -> システム」で確認できる。こんなの。

 OS バージョン 	FreeBSD 7.3-RELEASE-p3 (revision 199506) 
 プラットフォーム 	amd64-full@Intel(R) Xeon(R) CPU L3426 @ 1.87GHz 

この場合は7.3-Rベースのamd64ですな。

バージョンを確認したらpackagesを入手する。ports/net-mgmt/xymon-client がそれ。FreeBSDのofficial ftpサイトから探す。今回は amd64/packages-7.3-release あたりから拾ってくればいいのだけど、プラットフォームはともかくリリースディレクトリは常時あるとは限らないので、 amd64/packages-7-stable とかでいい気がする。記事記述時点ではこれが使える。

このふたつはおんなじもの。少なくとも今は。

落としてきたら、WebGUIの「システム -> パッケージ」からインストールする。

ちなみにダウンロードしてからWebGUIで入れるのではなく、sshで接続してこんなことをしても導入可。

 # setenv PACKAGESITE ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/amd64/packages-7-stable/Latest
 # pkg_add -r xymon-client

起動設定

インストールが終わったら次は起動のための設定。port/packagesなので自動起動スクリプトは導入されるのだけど、rc.confで有効にしてやらないと起動してくれません。「システム -> 高度な設定 -> rc.conf」の画面から
変数コメント
xymon_client_enableyesfor xymon client
とかそんなのを追加しておく。本当はここで

 xymon_client_flags="--hostname=ほげほげ"

とか記載したいのだけど、どうもFreeNASのこのUIは腐ってるらしく、うまく追加できないので諦める。

あとは xymon server の指定を行う。こればかりはFreeNASサーバへsshで接続するなりしてコンソールに繋いでから変更。/usr/local/www/xymon/client/etc/xymonclient.cfg を vi で開いて

 XYMSRV="127.0.0.1"

とかあるのを適切に編集。基本的にはこれだけでかまわない。FreeNASのsyslogはちょいと変な形式で出力されているので、/var/log/system.log を監視しようとかそーゆーことは考えないほうがいい。

ここまでやれば、

 # /usr/local/etc/rc.d/xymon-client start

で起動してくる。xymon server側も適切に設定してやって情報が取得できるのを確認する。


ちなみに

bbdisplay……じゃない、xymondに通知されるホスト名はFQDNになるので注意。「システム -> 基本」で確認できるところの「ホスト名+ドメイン名」になる。Ghost Reportが出てたりするようであればこのへんを確認。どうしてもFQDNでなくホスト名でxymon serverに登録したい場合は、/usr/local/etc/rc.d/xymon-client を直接編集して、

 xymon_client_flags="--hostname=ほげほげ"

と書いておくと動く……かもしれない。